悪玉菌と聞くと、何か腸内から排除した方が良いと言うような印象を
持ってしまいがちですが、それは違うようです。
この分類名をつけた、腸内細菌研究60年以上の、東京大学名誉教授
光岡知足(みつおか ともたり)先生の記事から、ご紹介したいと思います。
*善玉菌
善玉菌は、人間の体によい働きをする菌です。主にビフィズス菌や乳酸桿菌
などの乳酸菌群を指します。
善玉菌の働きは、次の4つです。
1 病原菌が腸内に侵入するのを止める。
2 腸内の悪玉菌の増殖を抑える。
3 腸のぜん動運動を促して便秘を防ぐ。
4 免疫機能を刺激して病気を防ぐ。
*日和見菌(ひよりみきん)
善玉菌にも悪玉菌にも当てはまらない菌が「日和見菌」です。
腸内細菌の大多数を占めます。
普段は人間の体にあまり影響を与えませんが、悪玉菌がわずかに増加すると
日和見菌も有害な働きをするようになります。
*悪玉菌
悪玉菌は、人間の体に悪く働く菌です。
ウエルシュ菌、大腸菌、ブドウ球菌、緑膿菌などがあります。
例えば大腸菌は、ビタミンの合成や感染症の予防にも働く事もあるため、
悪玉菌を一概に悪いとは言えません。
ただ、一定数以上に増えると腸内のタンパク質を腐敗させて有害物質を
作り出したり、便秘や下痢、生活習慣病などを引き起こしたりする
原因になります。
以上が抜粋記事でしたが、要はこの腸内細菌叢のバランスが大事だと言う事ですね。
善玉菌が優位な状況が、悪玉菌に分類されている菌も、悪さをせず
本来の働きをしてくれると言う事でしょうか。
日和見菌も有用な働きをしてくれるようになるんですね。
この辺の認識を持って、食生活を考え、善玉菌の代表である乳酸菌を
上手に生活に取り入れていきたいと思います。
本日もおいで頂き、有り難うございました。